ms273747の日記

チェンソー等修理の記録

新ダイワE2050DS ニコイチ

隣町の事業所からの修理依頼品です。

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預かる前にマフラーを外して確認したらエンジンがコンガリンコ。

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2019年製ですがチェンソーは使い方が悪いと一瞬でアウトもあります。

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エンジン交換は高くつくよと話したら、同型の不動品があるからニコイチにして欲しいとか・・・余分な手間がかかるのでお断りしたいのが本音です。

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摩耗はあるが焼き付きはないのでギリギリセーフ。

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シリ・ピス取り出し。

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焼き付いた方へ取り掛かり、ケースはこちらを使います。

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何故かシリンダの吸気側アウト。

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ピストンの排気側。

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ガッチリ固着したピストンピンをプーラーで静かに押し出し。叩き出し厳禁、ビッグエンドが歪んでアウトです。

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吸気側に深い傷、粗悪燃料を使った可能性があります。

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クランク室へ混合燃料を満たして洗浄&漏れ無し確認。

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換装するシリ・ピス軽く洗浄。

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下側のピストンスペーサーに難儀しました、フラットな鉄板なので規定位置へ収まってくれません。本体を横にしてピストンピンを垂直に差し込んでようやく成功、ピストンセットに小一時間要しました。

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こんな非常識な設計にはあきれました、せめてゼノア型にすべきです。

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シリンダセット、ピストンに時間を食ったので西陽になってしまいました。

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ピストンセンタリング後シリンダボルト締め付け。

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念のためテストプラグで火花確認・・・なんと点火コイルが死んでいました、ガックリ。プラグをヘッドへ押し当てての火花確認は絶対NG。理由は単純、スタータを引いた瞬間にヘッドから一瞬でも離れるとコイル内部でスパークしてご臨終となります。

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プラグキャップがモゲたコイルを試すしか選択肢はありません

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予備のプラグキャップ準備。

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角度を確認しながらキャップへ差し込んでコイル準備OK。

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点火コイルをセット、無事火花確認、本日の作業ここまで。

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どうやら中◎人の研修生に使わせているようです、メンテや掃除は一切しないので極端に寿命が短いとか。