ms273747の日記

チェンソー等修理の記録

辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!

近年日本を襲った大震災

1995年 兵庫県南部地震(呼称:阪神・淡路大震災

2004年 新潟県中越地震

2011年 東北地方太平洋沖地震(呼称:東日本大震災

2016年 熊本地震

2018年 北海道胆振東部地震

2024年 能登半島地震

 

2020年版 全国地震動予測地図(地震危険度マップ)

地震危険度マップの存在理由?

 比較的ノーマークの所で大地震が起こって大きな被害を出している。起こる度に南海トラフ地震とか首都直下地震とかに話題をすり替えようとしている。これ程大きな地震の予測が全く出来ないのに、本当に南海トラフ地震とか首都直下地震が起こるのでしょうか。それらが起こる前に違う所で巨大地震が起こって甚大な被害が起こる可能性もあれば、日本全国で同時多発大地震が起こる可能性も有るでしょう。何十年に何%と言われても何か賭け事の確率みたいに感じる。

 地震学者の皆さんが莫大な補助金を得て作る、全国地震動予測地図が定期的に公表されています。いわゆる地震危険度マップで、メディアでも大々的に取り上げられます。この地図は、今後30年以内に震度6弱以上の地震が起こる確率がどのくらいあるかを示したものです。「そんなことが分かるのか」とも思いますが、日本の地震学者は「分かる」と言っています。

 メディアは無批判にこの地図を掲載していますが、この地図で確率が高いと示された場所で起きた大地震はほとんどなく、いわゆる空白域に限って大地震が発生しています。私は何度も言い続けています。「日本に住んでいる限り、どこでも、いつでも、震度7地震がくるかもしれないという心構えで災害備蓄をしてください。耐震診断してください。海沿いでは大津波に注意してください。内陸では、直下型地震の場合に家が潰れない限りは滅多なことでは死にませんから、まず家が潰れないことを第一に考えてください」と。

 能登半島に関しては2020年以降、群発地震が起きていました。阪神大震災のときも、それまではほとんど地震がなかった場所で群発地震が頻発した後に置きました。ですから、群発地震が起きていたら、大地震にかなり警戒しなければならないはずです。

ところが、能登半島では誰も大地震を想定していませんでした。なぜなら、2020年に発表された全国地震動予測地図では、能登半島の大半が発生確率0.1~3%のエリアだったからです。0.1~3%というと、1000~1万年ぐらいに1度あるかどうかという確率です。

 こうした地図を見せられたら、能登半島の住民は「自分が生きている間に大地震はこないだろう」と思いますよ。群発地震によって、本来ならば大地震に備えなければいけないところ、逆に全国地震動予測地図が安心材料として使われてしまった感があります。地図を作っている側は注意喚起を目的としているのでしょうが、地図を見せられる側はそう思わないですよ。

 さらに、メディアが無批判に大きく報じた全国地震動予測地図が、住民の警戒心を妨げるほうに役割を果たしてしまったともいえます。メディアは無批判に地震危険度マップをたれ流すことを反省すべきだと、私はつくづく思います。

                                                                  「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」より