趣味で20年ほど2ストのエンジンを弄っているが、ここ数年刈払機の焼付きが急増した理由を考察してみました。
チェンソーはアクセル全開で使うので、使い方が悪いと簡単に焼付きます。伐採中の燃料切れ・ボロボロの刃で無理に材へ押付け・古い混合燃料使用等自己責任で発生します。
刈払機は草の状態に合わせてサラサラと刈るので、焼付きは殆んど発生しません、焼付くほどエンジン温度が上昇しません。事実、刈払機の焼付き修理は数件しかありませんでした。
近所に一人だけ、刈払機のエンジン焼付きやヘッドギヤ破損で持ち込む人がいます。
現場で使い方を観察すると、
- 兎に角機械が汚い、メンテをしない。
- 刈払機のエンジンをぶん回して往復刈り。
- 燃料に無頓着、古い混合燃料を平気で使う。
- 一番安い混合用オイルを使っている。
- マフラーから白煙をモクモクと出しながら平気。
- 少々の異音がしても壊れるまで使う。
- 強制空冷2ストエンジンを全く理解していない、使用者が制御しないと簡単に壊れる。
どうやらこの辺に刈払機焼付きの原因がありそうです。最近はナイロンカッターでエンジンをぶん回す使用者も増えました、ナイロンカッターは高回転にしないと刈れないので、過熱状態で燃料が切れてエンジン抱付き(焼付き)もあるようです。
刈払機の焼付きを防ぐために
- 使ったらメンテをしてキレイに保つ。
- 刈払機を連続高回転では使わない、高速で使った時はアフターアイドリングを実施。2ストのアイドリングはエンジン冷却機能。
- 刈払機は切れる刃でサラサラ使うのが基本、エンジン高速回転はNG。
- 古い混合燃料は使用禁止、2ストの寿命は燃料次第。
- 混合燃料用オイルは良質な製品を選択し、自分で必要量を混合する。
- ナイロンカッターは出来るだけ使用しない。
- 異音が発生したら直ちに使用中止。
- シーズンオフは燃料を抜いて保管する。
農林業の現場で、技術の継承が怪しくなっているのが現実かもです。刈払機は右から左方向への片道刈りが基本。エンジン高速回転で往復刈りをするから刈払機が悲鳴を上げます。
混合燃料不良による焼き付き - ms273747の日記 (hatenablog.com)
草刈機 同時に5台がエンジン焼き付き 混合油が原因でした! (aresanblog.com)
「桜切る馬鹿 梅切らぬ馬鹿」にたとえるなら、
刈払機を全開で使う馬鹿 チェンソーを中速で使う馬鹿